市議団ニュース
2016年06月24日(金)  [市議団ニュース]

東大阪市議会 平成28年第2回定例会
日本共産党 塩田 副幹事長 の先議案件に対する「討論」

公立保育所・幼稚園統廃合計画をすすめる「小阪と縄手南の公立認定こども園の工事は、今からでも抜本的な計画の見直しを行うべき!」

6月9日(木)日本共産党市会議員団 塩田 清人 副幹事長の本会議「討論」の概要です。

■「市立小阪認定こども園、市立縄手南認定こども園整備工事」に反対する主な3つの理由

塩田議員は、今議会に上程された議案である(仮称)「市立小阪認定こども園、市立縄手南認定こども園整備工事に関する請負契約締結の件」は、現在の公立幼稚園と保育所をなくし、小阪においては5園を、縄手南は3園を1つの認定こども園にするものだと指摘し反対の討論をおこないました。
その理由として、①これまでの公立園を求める市民の保育・教育ニーズに量的にも応えるものではないこと。②就学前の質の高い教育・保育を提供するとしながら、その質を担保し、子どもたちの成長発達保障をすすめる上で、最も重視しなければならない保育や教育のカリキュラム内容も示していないこと。③今までの保育所、幼稚園の5園、3園を一つに集約することから通園範囲が広くなり、通園上の負担と危険度が大きくなること。などを挙げました。認定こども園そのものを否定するわけではないが、これでは何のための、誰のための再編整備計画かと言わなければならないと指摘しました。

■保育・教育の質的な内容をどのように提供するのかも決まっていない状況で、工事計画を進め ることは「逆立ちした計画」

これまでの議会議論からみても、年齢クラスでの保育・教育は条例・基準に基づいてすすめられることになるものの、子どもの人数が2倍3倍となるもとで、園庭やプール、また遊戯室での保育・教育をどうすすめるのか。運動会などの園行事をどうすすめるのかなど問題のある計画であり、子どもたちの保育・教育の質的な内容をどのように提供するのかは、建物の場所や広さ、また設計、工事に直接かかわる問題であるだけに、内容面での検討が後回しになることは、本末転倒、「逆立ちした計画」だと指摘しました。

■公立の認定こども園の建設工事を、今からでも抜本的な計画の見直しを行うべき

この工事をすすめることは、保護者や市民のみなさんからも様々問題が指摘されていますし、将来に禍根を残すことになりかねないと考えます。今からでも抜本的な計画の見直しを行うべきであることを最後に訴えました。